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噛み合わせ(不正咬合)

見た目の問題だけではありません

多くの方は自分の歯並びや噛み合わせについて鏡を見ながら気にしたことがあると思います。
歯並びや噛み合わせは他の人にも見えるので、外見として気になるのは当然のことです。

できれば整った歯並びを望む方もたくさんいますが、じつは歯並びや噛み合わせの悪さは外見だけの問題ではありません。
たとえば歯と歯が重なっている部分には歯ブラシが届きにくいこともあります。
するとプラークが除去できずに虫歯や歯周病のリスク要因ともなってしまうのです。

また「歯を食いしばって力む」ように、力を入れるときの噛み合わせが問題となることもあります。

外見だけではなく、さまざまな身体への影響も考えられる噛み合わせのこと。
日常生活でできる予防や改善、歯科での治療など、噛み合わせの悪さ(不正咬合:ふせいこうごう)についてお話していきます。

目次

このようなくせにもご注意

噛み合わせの悪さには、先天的なものと後天的なものがあります。
鼻や顎骨の構造などの影響で歯並びが悪くなってしまうケースだけではなく、発育中のくせも子どもの噛み合わせに影響が出てきます。

すべてを矯正できるわけではありませんが、親御さんが注意できるものがあればなるべく直してあげることも大切です。

  • 爪を噛んでしまう
  • 口を開けて寝ることが多い
  • 指しゃぶりをしてしまう
  • 顎を突き出す仕草をする
  • 鼻づまりで口呼吸が多い
  • 食べるとき片側だけ使う

歯並びと噛み合わせについて知りましょう

噛み合わせの悪さとは?

不正咬合とは噛み合わせが正常ではないことを示します。
しかし何が正常かという定義は人種や性別によっても異なりますし、時代によっても変化してきます。
数値データとして、たとえば歯が何度以上傾いていたら異常、などの定義もありません。

また顎の関節や、噛むための筋肉の機能を総合的に判断する考え方もあります。
ここではあくまで一般的な噛み合わせや歯並びについて話を進めていきたいと思います。

まず代表的な不正咬合について例をあげてご説明します。

 

●上顎前突

俗に「出っ歯」とよばれる不正咬合で、前歯がより前へと突き出ている状態です。
幼いころの指しゃぶりが原因で起こる方もいます。

 

●反対咬合

歯を自然に噛みしめたときに、下の歯が上の歯よりも前に来ている状態をいいます。
「受け口」ともよばれ、骨格上の問題のほかにも、顎を突き出すくせなどにも影響されます。

 

●開咬(かいこう)

オープンバイトとよばれる不正咬合で、歯を噛みしめたときに前歯の上下にすき間ができている状態です。
前歯がうまく噛み合わないために、前歯で物を噛みちぎることが苦手な場合もあります。

 

●八重歯(乱ぐい歯)

顎や頬の骨格と歯の幅とのバランスが悪い場合には、八重歯として他の歯と重なって生えてしまうことがあります。
虫歯などによって、乳歯を早い時期に抜歯することも原因のひとつとされます。

こうした不正咬合は歯科の矯正で対応できるものもあります。
お気軽に歯科へ相談してみましょう。

噛み合わせと歯への影響

歯並びや噛み合わせは、見た目の印象が大きな問題と考えられることが多いです。
しかし外見的な問題とは別に、将来的に歯を失うという問題につながることがあります。

 

●虫歯

不正咬合の種類によっては、歯が他の歯と重なってしまうことがあります。
他にも歯の並び方によっては歯ブラシが届きにくく、もしくはまったく届かないことも。

歯垢(プラーク)がうまく除去できなければ、そこから虫歯が進行してしまうおそれがあります。

 

●歯周病

歯ぐきの構造に変化が出ることもあり、歯と歯ぐきの間が空きやすい状態や、掃除がしにくい状態なども考えられます。
歯石が溜まりやすければ、歯肉炎や歯周病の悪化にもつながります。

気になる口臭の元になってしまうこともあります。

 

●歯ぎしり

噛み合わせが悪い場合に、歯ぎしりを起こしてしまう方もいます。
歯ぎしりのはっきりとした原因はわかっていませんが、不正咬合も歯ぎしりの原因のひとつとされています。

歯が必要以上に大きな力を受けて、摩耗破損につながることもあります。

 

●発音の問題

声を出すときに歯の間から空気が漏れてしまう不正咬合の形もあります。
言葉によるコミュニケーションが苦手にならないような注意が必要です。

構造上の問題が、こうした直接的な影響を及ぼすことが考えられます。
そのほかにも筋肉の緊張頭痛などにつながる可能性もあります。

矯正が可能かどうかは歯科で相談をしましょう。

不正咬合の治療

不正咬合を矯正するには、弾力のあるワイヤーを使用する方法が一般的です。
歯の表面に「ブラケット」という装置をつけてからワイヤーを通します。
ワイヤーには弾力性があって、その力で徐々に歯並びを治していく治療法となります。

骨の成長がまだ終わっていない子どもでは、「ヘッドギア」頭に装着して骨格を整える方法もあります。
他にも歯などを引っ張って矯正する方法など、皆さまにとって最善の方法となるようにしていきます。

歯並びや噛み合わせが歯を移動させる方法でカバーできる場合には、このような方法で矯正を進めていきます。

歯の移動で矯正ができない場合や、時間や費用の兼ね合いによっては外科的な手術で切除する方法があります。
ご本人やご家族の希望や口の中の状態によって、どのような方法で治療をするか決定します。

治療によるメリットやデメリット、費用や必要な期間なども含めて、歯科医師に納得のいくまで相談することが大切です。

不正咬合を予防する心がけ

子どものころの習慣やくせによって起こる不正咬合は、ある程度の予防や修正ができる可能性もあります。
もちろんすべてがカバーできるわけではありませんし、先天的な不正咬合に関しては当てはまりません。

 

●くせを治す

不正咬合につながりやすいくせとしては、指しゃぶり爪噛みなどがあげられます。
他にも口を鳴らすような仕草や、歯を常習的に食いしばるくせを持っている子どももいます。

無理な力がかかってしまえば、それだけ歯並びにも影響が出やすいといえるでしょう。
できればそうしたくせは小さいころから気を付けて矯正した方が好ましいといえます。

 

●歯みがきをしっかり

乳歯から永久歯に生え変わるからと、歯みがきに無関心で過ごすことはよくありません。
小さいころから歯みがきの習慣を身につけることはもちろん、乳歯の虫歯も防ぐに越したことはないでしょう。

不正咬合には、乳歯が通常よりも早い段階で抜歯された場合に起こりやすいものもあります。
歯並びへの影響と、将来的な虫歯や歯周病への高い意識をもつことが大切です。

 

●治療後も要注意

ブラケットとワイヤーで矯正を行っている、もしくは行ったとしても定期的な歯科通院を忘れないようにしましょう。

通常よりもブラケット部分やワイヤー部分には歯垢(プラーク)が溜まりやすく、部品自体も汚れやすいことが知られています。
清潔に保つように心がけていても、歯科でのメンテナンスは必ず必要と覚えておきましょう。

定期的に確認してもらうことで、たとえば矯正後に「親知らず」が生えてくるケースでは抜歯などで対応できることがあります。

歯科嫌いな子どもは多いものですが、メンテナンスと歯の成長を見守る意味でも、ぜひとも定期的な歯科受診を心がけましょう。

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また毎日のセルフケア方法についてもお伝えしています。

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