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予防歯科

皆さんは「予防歯科」という考え方をご存じでしょうか。

予防歯科とは、歯や歯ぐきに痛みなどの症状が起こる前に予防しようという考え方です。
欧米では何十年も前から浸透している考え方ですが、近年では日本でも注目されはじめています。

一度むし歯になり削ってしまった歯は、決して元の通りには戻りません。
また、むし歯の治療で詰め物などをした歯は、その隙間からむし歯が起こることもあります。

歯を失ってしまうと、生活の質が下がってしまいます。
将来的に健康な歯を維持するためにも、歯のトラブルの「予防」を意識しましょう。

目次

予防歯科の主な治療内容

  • むし歯がないかの検査
  • 歯のトラブルがないかのチェック
  • 歯石・歯垢除去
  • 歯のクリーニング
  • 歯ブラシなどのケア用品の選び方のアドバイス
  • フッ素塗布
  • ブラッシング指導
  • 歯垢が残りやすい歯の部分を樹脂で塞ぎむし歯を予防

予防歯科とは

歯科医院というと、むし歯や歯周病に対して、削って金属や樹脂などの詰め物を行うというイメージを持たれている方が多いかと思います。

しかし、当院では症状が起こる前の「予防」こそ大切だと考えています。
予防歯科では、歯を削るということはしません。
後からむし歯や歯周病などで痛みが起こらないためのメンテナンスを行います。

 

予防歯科のメリット

①むし歯や歯周病などのお口のトラブルを未然に防ぐことができる

予防歯科では、お口の状態を細胞レベルで検査していきます。
「むし歯や歯周病のリスクはどのくらいあるのか」を調べ、その結果に基づいたメンテナンスを行っていきます。
それにより、むし歯による痛みが出たり歯周病により歯を失ったりするリスクを抑えることができます。

②年を重ねても「自分の歯」でいることができる

天然の歯は、一度失ったら取り戻すことができません。
歯科医院で治療を行い修復することはできますが、治療後の歯は天然の歯よりも耐久性が落ち、定期的な治療が必要となる場合があります。

自分の歯で噛むことができないということは、想像よりも不便に感じることが多いです。
予防歯科によりむし歯や歯周病などの病気を防ぎ、できるだけ天然の歯を維持していきましょう。

③健康寿命を延ばすことができる

意外に思われるかもしれませんが、予防歯科により天然な歯を長く維持するということは、健康寿命にも関わってきます。
健康寿命とは、「今までの日常生活が制限されることなく、健康的な生活を送ることができる期間」を意味します。

歯周病などで、歯を失ってしまうと「噛む力」「口や舌の動き」など口腔内の機能が低下してしまい、日常生活にも支障をきたします。
食べる、話すことに制限を感じてしまうと、気力がなくなってしまいます。

予防歯科により定期的なメンテナンスを行うことで、いつまでも「食」や「会話」を楽しむことができる生活をして健康寿命を延ばしましょう。

④口の健康状態を把握することができる

定期的にお口の中のメンテナンスを行うことで、お口の健康状態を把握することができます。

年齢を重ねるとともに、歯並びや嚙み合わせは変化していきます。
また、親知らずの状態なども確認することができます。
予防歯科で定期的に検査を行うことで、その時その時に適切なケアや治療を行うことができます。

⑤生涯にかかる医療費を減らすことができる

予防歯科で定期的に歯科医院にかかるとなると、余計な医療費が発生してしまうように感じるかもしれません。

確かに定期検診には費用が発生します。
しかし、重度のむし歯や歯周病などは長期的な大がかりな治療が必要なことも多く、定期検診以上の費用と時間がかかってしまいます。
そのため、長期的に考えれば予防歯科を受診し、症状の予防・初期段階で治療を行うことは費用を抑えることができるのです。

数か月に一度歯科医院に受診するということは、面倒なことに感じられる方も多いかと思います。
しかし、多くのメリットがあるのです。
髪を切ることと同じように、歯のメンテナンスを習慣にしてみましょう。

予防のプロ「歯科衛生士の役割」とは

お口の中のメンテナンス「定期検診」は基本的に歯科衛生士が行っていきます。
※初診時には歯科医師が問診し、診察を行い検査や処置の方針を決定します。

歯科衛生士は「口腔に関する高い知識・技術」を持っている予防のプロです。

歯や口腔内のトラブルを予防するために、歯磨きの指導や正しい情報の提供を通して、患者さんの予防に関する意識が高まるようにサポートしていきます。

歯科衛生士が行う定期検診では次のようなことを行います。

 

歯のクリーニング(PMTC)

PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、専用の器具を使用し歯の表面の汚れや着色などを研磨、クリーニングして除去する処置を意味します。

 

スケーリング(歯石取り)

スケーリングとは、歯についている歯石や歯垢(プラーク)を専用器具で除去する治療です。
歯垢が硬く変化した歯石は歯磨きだけで除去できません。
歯石や歯垢が残っていると、そこからむし歯や歯周病の原因となる細菌が増える為、金属の器具を使い取り除いていきます。

ルートプレーニング

歯垢(プラーク)に含まれる細菌で汚染された歯根部分の表面を、専用の器具を使用してなめらかに整える治療です。
スケーリング後に、ルートプレーニングを行うことで汚れの付着が発生しにくい状態にします。

 

フッ素塗布

歯の表面にフッ素を塗り、歯を強化していきます。
また、フッ素は細菌の酸の発生を抑制する効果があり、むし歯の予防に効果が期待できます。
※お子様の場合は、「シーラント」というフッ素の入った歯科用のプラスチックでむし歯になりやすい溝を塞ぎむし歯を予防する治療を行うこともあります。

 

むし歯や歯周病のリスク判断

唾液検査を行い、虫歯菌の数や唾液の中和力、白血球数などを調べ、むし歯や歯周病のリスクをみていきます。

 

歯周ポケットの検査

専用の器具を使い歯周ポケットを調べていきます。
歯周ポケットが深くなっていたり出血がみられるようであれば、すぐに適切な処置を行います。

 

ブラッシング指導

スケーリングや歯周ポケット検査等の結果をもとに、歯磨きのアドバイスを行います。
自分ではどこに歯石がつきやすいのかは分からないものです。
一人ひとり歯並びは異なりますので、その方の特性に合わせたブラッシング方法や清掃アイテムをアドバイスいたします。

成人メディカルトリートメントモデル

01

初診

問診表の内容を確認しながら、お口の中の状態について詳しくお伺いします。

02

口腔内写真

お口の状態を確認するため、口腔内写真・レントゲン撮影・歯周病検査をします。

必要に応じて応急処置を行います。

▪目安時間60分

03

レントゲン撮影

歯周病による骨の吸収の進行度、歯槽骨内に手術を必要とする病変がないか、歯の根元の先端の炎症がないかを確認します。

04

唾液検査

むし歯のリスクを調べるため、唾液検査を行います。

唾液中の虫歯菌の数や唾液の量・質といったことがわかります。

予防には毎日にブラッシングが大切です。

05

ブラッシング指導

染め出しをし、日ごろのブラッシングの確認をします。

その結果をもとに適切なブラッシング方法をお伝えします。

06

クリーニング

歯ブラシで除去できなかった汚れや歯石は、専門の機械を用いて除去します。

▪目安時間60分

07

唾液検査結果説明

前回行った唾液検査の結果について説明します。

08

SRP

歯と歯ぐきの境目に潜む歯石や汚れを除去します。

(検査結果により回数は2〜6回)

09

再評価②

初診から行なってきたブラッシングの確認と、歯肉の治りの確認をします。

10

治療

歯肉の状態が改善したら、ここから初めて治療に移ります。
それまでは治療には入れません。

11

再評価③

すべての治療が終了し、初診から行ってきた歯肉の状態の確認や、再度むし歯が無いか確認をします。

12

メンテナンス

1~3か月ごとにメンテナンスを行います。

毎回歯周ポケットの深さや歯茎の状態の確認、染め出しをして歯に残ったプラークを確認します。

染め出しの結果をふまえブラッシングの確認もします。
専門の機械を用いて残ったプラークを除去し高濃度のフッ素を塗布していきます。

メンテナンスは定期的に行うことが大切です。

13

口腔内写真・レントゲン写真

お口の中の変化が確認できるよう1~2年ごとに撮影しています。

効果的な歯磨きのポイント

むし歯や歯周病などを未然に防ぐためには、歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」と、ご自身で行う「セルフケア」を続けることが大切です。

セルフケアの基本である歯磨きのポイントをご紹介します。

 

歯磨きの前に歯ブラシは濡らさない

歯ブラシを濡らしてしまうと、歯磨き粉に配合された有効成分が効く前に流れてしまう可能性があります。
そのため歯磨きの前には、歯ブラシを濡らさないようにしましょう。

 

力を入れてゴシゴシ磨かない

強い力で歯を磨くときれいになりそうですが、実際はそうではありません。
力が強すぎる歯磨きは、エナメル質を傷つけてしまうことがあります。
歯の表面を磨くときには、歯ブラシが歯に対して直角に当て小刻みに歯ブラシを動かして磨きます。(スクラビング法)
歯ぐきの近くを磨くときには、歯ブラシが歯に対して45度で当たるようにして優しく磨きましょう。
鉛筆を持つようにして歯ブラシを持つと、余計な力が加わりにくくなります。

 

歯磨きの後のうがいは少量の水で行う

歯磨きの後のうがいを何度も行うと、歯磨き粉に含まれている有効成分が流れてしまいます。
少量の水で1度すすぐだけでよいとされています。

 

歯間ブラシやデンタルフロスを使用する

歯と歯の間は、歯ブラシではきれいに汚れが落ちないことが多いです。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯と歯の隙間もきれいにしましょう。

 

歯磨きの時間は2分以上

歯にフッ素が行き渡るように、丁寧に歯を磨きましょう。
特にむし歯になりやすい歯と歯の間、奥歯の溝、歯の根元はしっかりと磨くことが大切です。
歯磨き粉があふれて磨きにくい場合は、1回目は歯磨き粉をつけずに汚れを落とし、2回目に歯磨き粉をつけて仕上げ磨きをすると良いでしょう。

 

歯ブラシはヘッドが工夫されたものを選ぶ

奥の方まで歯ブラシが入らずに、汚れが取れないことがあります。
ヘッドが角ばっておらず丸みのあるものや、先端が尖った形をしているものなどを試して、奥歯にも届く歯ブラシを選びましょう。

 

歯ブラシは1ヶ月ごとに交換する

歯ブラシの毛先が広がると、きれいに歯を磨くことができません。
正しい歯磨きを行うためには、歯ブラシの毛先の状態を確認し、1ヶ月に1回を目安に交換しましょう。

日常生活で気をつけること

予防歯科の観点から、日常生活で気をつけることを紹介します。

 

1. 間食の時間を決める

間食をする場合は、時間を決めてダラダラと食べないようにしましょう。
食べ物を食べると、口の中が酸性に傾き歯の表面が溶かされていきます。
その後、唾液の再石灰化作用により歯の表面が固められます。
しかし、口に食べ物がある状態だと、再石灰化が進まずに歯が溶かされ続けることになります。
その結果、むし歯の原因になりやすくなってしまうのです。

 

2. よく噛んで食べる

食べ物をよく噛んで食べると唾液の分泌が増え、食べ物消化を助けます。
また、唾液には口の中のきれいにする働きがあり、よく噛むことによって口に中の衛生が保たれやすく、消化吸収にも良い影響を与えます。

 

3. 食後の歯磨きが難しいならうがいをする

毎食後に歯磨きをすることが理想ですが、職場や学校では歯磨きができない場合は食後にうがいや水・お茶を飲むと良いでしょう。
できる限り口の中に食べ物のかすが残らないようにすることが大切です。

 

4. 寝る前の歯磨きは念入りに

眠っている間には唾液の分泌が減るため、口の中は細菌が繁殖しやすい状態になります。
寝る前に口の中や歯の表面の食べ物のかすが残らないように、寝る前には特に丁寧に歯磨きをすることが重要です。

著者 Writer

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ミニッツ 太郎
資格:歯科医師
生年月日:○○○○年●月●日
趣味:サイクリング

患者様へひとこと

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MEDICAL

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一般歯科

むし歯や歯周病の予防や治療、入れ歯、義歯など歯に関する治療を行います。

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予防歯科

生涯を通して、「健康な歯」でいるために、むし歯を予防するための歯磨き指導や予防措置を行っています。
また毎日のセルフケア方法についてもお伝えしています。

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小児歯科

お子様のむし歯の治療、歯磨き指導、フッ素塗布、食事指導、乳歯の抜歯を行っています。

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審美歯科

歯の本来の機能を回復することを重視しつつ、より白く・歯並びを綺麗に揃える・歯の形を良くするなど、美しさを視野に入れた治療を行います。

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歯を削ったり溶かしたりせず、特殊な薬剤を使用して歯の表面を白くする治療法です。

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インプラント

むし歯や歯周病などで抜けた箇所に顎骨部分に人工の歯根(インプラント)を埋め込む治療法です。

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矯正歯科

歯の矯正方法「全顎矯正治療」「部分矯正治療」「インビザライン (マウスピース矯正)」についてご紹介しています。

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小児簡易矯正

永久歯に生え変わる前の時期からマウスピース型の取り外し可能な簡易矯正を行っています。「歯ならび」「咬み合わせ」が気になるお子様におすすめしている矯正方法です。

EXAMINATION

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唾液検査/歯周病検査

唾液に含まれる成分や菌の数を調べることで、むし歯や歯周病のなりやすさを予測する検査です。

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歯周病検査イメージ

歯周病検査

歯周ポケットの深さを調べる検査、レントゲン検査、歯垢(プラーク)付着状況を調べる検査を行います。

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レントゲン検査

デンタルレントゲン検査、パノラマレントゲン検査、CT検査を行います。

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